EC運用

ECサイトの売上を伸ばすInstagram活用術|成果が出るアカウント運用のコツ

ECサイトで売上を伸ばすには、商品力やサイト設計だけでなく、SNSを活用した集客・認知施策が欠かせません。特にInstagramは、ユーザーの購買行動に直結しやすいSNSとして注目されています。この記事では、Instagramを活用してEC売上を効果的に伸ばすためのアカウント運用のコツを解説します。

なぜECにInstagramが効くのか?購買行動とSNSの関係性

EC運営においてInstagramが注目される最大の理由は、「購買行動の起点になりやすいSNS」であることです。特にスマホでの情報収集が日常化している今、ユーザーは日々の投稿から新しい商品を知り、気になった瞬間に購入まで進む傾向があります。企業にとっては、自然な“購買のストーリー”を描きやすいプラットフォームと言えるでしょう。

実際、弊社株式会社クロス・プロップワークスが2025年8月に行ったSNS利用実態調査によると、Instagramをきっかけに商品やサービスを購入した経験がある人は全体の27.9%。さらに20代・30代では35%以上と、他世代よりも高い数値を記録しています。これは、ECとの相性が非常に良いという裏付けにもなっています。
インスタきっかけの購入データInstagramの強みは、視覚的な訴求力に加えて、フォローしているブランドやインフルエンサーの投稿から自然に商品を知ることができる点です。さらにハッシュタグや発見タブを通じて偶発的な情報接触も可能で、広告に頼らずとも認知を広げることができます。

だからこそ、Instagramは単なる集客チャネルではなく、売上に直結する「ECの販促プラットフォーム」として、戦略的に活用すべき媒体なのです。

売れるInstagramアカウントに共通する3つの特徴

Instagramで商品が売れている企業アカウントには、いくつかの共通点があります。ただおしゃれな投稿を並べるだけでは、ECの売上にはつながりません。ここでは、成果を出しているアカウントに共通する3つの特徴を、わかりやすく解説します。

統一された世界観がある

売れているアカウントの多くは、投稿全体に一貫した世界観があります。たとえば、色味やトーン、フォント、構図、説明文の書き方までが統一されていることで、アカウントを訪れたユーザーに安心感や信頼感を与えることができます。特にファッションやコスメ、ライフスタイル系の商品では、世界観そのものがブランドの魅力になるため、投稿ごとの見た目を整えることは重要なポイントです。

投稿にストーリーがある

ただの「商品紹介」だけでは、Instagramのユーザーの心は動きません。売れるアカウントでは、商品の背景や使い方、こだわり、ユーザーの声など、感情や体験に訴えかけるストーリーを投稿に盛り込んでいます。たとえば「開発に1年かかったこだわりのレシピ」や「使い始めて1週間で肌が変わったユーザーの声」など、ユーザーが共感しやすい内容が好まれます。

ECサイトへの導線が明確

気になった商品があっても、どこから購入すればいいかが分からなければ、売上にはつながりません。売れているアカウントでは、プロフィールリンクの工夫や、ストーリーズでのリンク誘導、商品タグ機能の活用など、購入までの導線が丁寧に設計されています。また、投稿の最後に「プロフィールのリンクからチェック」や「今だけ限定価格」など、行動を促す一言(CTA)を入れることで、ユーザーの動きを後押ししています。

EC売上につなげるための導線設計とCTAの工夫

Instagramを起点にECでの購入までつなげるには、「導線設計」と「CTA(コール・トゥ・アクション)」の精度が肝になります。どんなに商品や投稿のクオリティが高くても、ユーザーが購入ページにたどり着けなければ売上にはつながりません。

まず大前提として、プロフィールに設置するリンクの扱いが重要です。ECサイトへのリンクは1クリックでアクセスできる位置に設け、リンク集を使う場合でも、商品ページが迷子にならないよう構成を工夫する必要があります。また、ストーリーズに商品リンクを貼る場合は、画像内のテキストやスタンプで「タップして購入」など、視覚的にわかりやすい誘導を添えることが効果的です。

投稿内では、「今すぐプロフィールからチェック」「限定販売中」など、行動を促す言葉を明確に入れることがポイントです。これがCTAと呼ばれるもので、ユーザーが「気になる」で終わらず、「今すぐアクセス」へと進むための一言です。中でも、時間的な限定感や在庫の希少性を伝える文言は、購買を後押しする強い動機になります。

さらに最近では、「商品タグ機能」を使って画像やリールから直接ECページへ遷移できる導線を設けるケースも増えています。特にInstagramショッピングが有効なカテゴリ(ファッション・コスメ・雑貨など)では、この機能が売上に直結する強力な武器になります。

導線とCTAは、「投稿の最後の一押し」としての役割だけでなく、「迷わせず、スムーズに買ってもらう」ための設計でもあります。些細な工夫で売上に大きな差が出る領域だからこそ、丁寧な設計と継続的な改善が欠かせません。

運用で失敗しないためのポイントと継続改善の考え方

Instagramを活用してECの売上につなげるには、「やって終わり」ではなく、日々の運用を通じて“改善し続ける視点”が不可欠です。見栄えの良い投稿が増えても、数字が伴わなければ意味がありません。ここでは、運用でつまずかないためのポイントと、成果を出し続けるための思考法を紹介します。

まず大切なのは「KPIを具体的に設定すること」です。フォロワー数やいいね数だけでなく、「プロフィールリンクのクリック数」「商品ページの滞在時間」「投稿ごとのCV率」など、売上に直結する指標を意識しましょう。InstagramインサイトやGA4、EC管理画面を連携させることで、どの投稿が売上につながっているのかが明確になります。

次に重要なのが、「ユーザー視点を忘れないこと」です。つい、ブランド側が伝えたい情報ばかりになってしまいがちですが、購入するのはあくまでユーザー。たとえば、自社で“推したい商品”よりも、“ユーザーが使っている様子”のほうが反応が良いケースもあります。レビュー投稿やUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用するなど、リアリティを持った訴求が共感と信頼を生み出します。

そして最後に、運用担当者が陥りがちな罠が「継続できないこと」です。Instagram運用は短期的に結果が出にくいメディアでもあります。だからこそ、「小さく試す→振り返る→次の投稿に反映する」というPDCAを回すリズムが大切です。週1回でも構わないので、数字を見ながら“ちょっとした改善”を積み重ねることで、着実に成果が見えてきます。

華やかに見えるSNS運用の裏側では、地道な調整と観察が不可欠です。失敗を恐れず、データと向き合いながら一歩ずつ成長させる姿勢が、売上につながるInstagram活用の本質と言えるでしょう。

まとめ

Instagramは、ただの「認知拡大ツール」ではなく、ECサイトへの購買導線として大きな力を持つSNSです。世界観のあるアカウント運用と、スムーズな導線設計、そして継続的な改善によって、フォロワーは確かな「お客様」へと変わっていきます。EC担当者にとっては、今こそInstagramを本気で売上チャネルとして育てていく価値があるタイミングです。今回の内容をぜひ自社の運用に活かしてみてください。

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